『スイート・イースト 不思議の国のリリアン』3/14(金)全国ロードショー
今週3/14(金)ホワイトデーに全世界の映画祭で注目を集めマーティン・スコセッシも絶賛する野心作「スイート・イースト 不思議の国のリリアン」が全国の劇場で順次公開される。本作は第76回カンヌ国際映画祭 監督週間に選出された作品で、昨年日本で洋画としては久しぶりに週の興行で1位を獲得した「シビル・ウォー アメリカ最後の日」で話題をさらったアレックス・ガーランド監督も一つ前の第75回カンヌ国際映画祭 監督週間で「MEN 同じ顔の男たち」が上映されている。そんなカンヌ国際映画祭でも傑出した作品が多く輩出されている監督週間選出作品の一つである本作が遂に日の目を見ることへの期待度は高く、解禁された公式チラシと予告編を見ても現代アメリカ社会をブラックユーモアを織り交ぜながら今まで見たことのない形で演出している。奇想天外な甘美な世界へ誘われること間違いないので、劇場では甘いSWEETSを食べながら本作の鑑賞に酔いしれ、最高のホワイトデーを味わってほしい。


↓予告編公式
【Review:批評】
『スイート・イースト 不思議の国のリリアン』を観た時の感動と比較できるのは、両親のアパートで初めて観た『赤い靴』という素晴らしい作品だけだ。ショーン・プライス・ウィリアムズのような巨匠から学ぶことは多い。 (マーティン・スコセッシ)
ロマンチックな無政府状態(ジョシュ・サフディ)
現代アメリカのサブカルチャーを風刺した変幻自在の作品だ。(New York Times)
おおげさで不気味なほど楽しい冒険。(Observer)
ショーン・プライス・ウィリアムズはアメリカのイデオロギー・バブルを痛烈に揶揄した。(The New Republic)
このバカバカしくもほろ苦い物語は、ずっと心に残るだろう。(Little White Lies)
リリアンは我々のアリスであり、アメリカは暗い鏡のワンダーランドだ。(Daily Telegraph (UK))
シュールで風刺的。未だかつてない、爽快なジェットコースターのような作品だ。(Sight & Sound)
これは楽しい・・・そして時に面白い・・・批判することは不可能だ。(indieWire)
主演俳優タリア・ライダーはスターである。(Variety)
ポリコレに対するアンチテーゼのような映画だ。終始挑発的だが、その非道さは実に見事。(The Daily Beast)
徹底して刺激的で、スカッと笑える悪夢のピカレスク。(RogerEbert.com)

【イントロダクション】
あてもなく漂う、からっぽな少女。次々に現れるファニーで奇妙な人々。
アメリカ(不思議の国)の旅の終わりは、天国?それとも地獄?
どこか物憂げな高校生リリアン。ワシントンD.C.への修学旅行でも、はしゃぐクラスメイトを冷めた目で眺めて
いた。その夜、みんなで抜け出して行ったカラオケバーで、陰謀論に憑りつかれた若い男による銃乱射事件に巻
き込まれてしまう。そこにいたド派手なパンク・ファッションのケイレブに導かれ、店のトイレに逃げ込む。そ
こには大きな鏡の裏に“秘密の扉”があり、地下通路へと繋がっていた・・・。お気楽な活動家アーティスト集
団、感傷的なネオナチ男、エレクトロ好きのイスラム主義者・・・恐怖とユーモアが交錯する現代アメリカ(不
思議の国)の闇(リアル)を巡る、数奇な旅のはじまりだった。
多様性の国から届いたのは、“トランプ時代の不思議の国のアリス”のような奇想天外なお伽話。横行する様々
なタイプの過激主義者たちを、東海岸を横断するひとりの少女の視点で露わにしていく。2025年に再び訪れる
トランプ政権、彷徨うアメリカの行く末は・・・。

鬼才っぷりを放ちまくる!
NYインディペンデント映画シーンを牽引してきた撮影監督ショーン・プライス・ウィリアムズ
衝撃の監督デビュー。
第76回カンヌ国際映画祭監督週間に出品され、そのクールな映像スタイルと奇妙でアイロニカルに溢れた物語
の構築で話題となった野心作がついに日本公開。監督は、NYインディペンデント映画シーンの鬼才ショーン・
プライス・ウィリアムズ。サフディ兄弟監督『神さまなんかくそくらえ』、『グッドタイム』などの撮影監督と
してインディーズ映画シーンを支えてきた。また福永壮志監督『アイヌモシリ』や遠藤麻衣子監督『TOKYO
TELEPATH 2020』など日本人監督ともいくつかコラボレーションしている。長編・短編映画・TVシリーズ・
ミュージックビデオなど120本以上の作品を撮影してきた彼の監督デビューとなる本作でも、全編16㎜フィ
ルムで撮影し、被写体に迫る鋭いリアリティとラフでありながら味わい深いカメラワークを遺憾なく発揮してい
る。

【ヤバいアメリカをナチュラルに体現する個性豊かすぎるキャストたち】
主演は『17歳の瞳に映る世界』のタリア・ライダー。確かな演技力とキュートな笑顔で思春期の危うい少女の
魅力をスクリーンいっぱいに表現している。不思議な旅で出会う人物たちには、ショーン・ベイカー監督作『レ
ッド・ロケット』で高い評価を受けたサイモン・レックス、『プリシラ』でエルヴィス・プレスリーを演じたジ
ェイコブ・エロルディ、シンガーソングライターのニック・ケイヴの息子であり注目の若手俳優アール・ケイヴ、Netflix「エミリー、パリへ行く」のジェレミー・O・ハリスなど。多彩な俳優たちが、物語に深みを与えリアルな息吹を吹き込んでいる。

【ストーリー】
〜アメリカ合衆国の国旗に、私は忠誠を誓います〜
サウスカロライナ州の高校3年生リリアンは、彼氏のトロイ、親友のテッサ、何かとトロイにちょっかいを出してくるアナベルたち同級生と、修学旅行でワシントンD.C.を訪れている。はしゃぐクラスメイトを、ひとり冷めた目で眺めている、どこか物憂げなリリアン。夜、皆で抜け出して行ったカラオケバーで、陰謀論に憑りつかれた若い男による銃乱射事件に巻き込まれてしまう。その場にいたド派手なパンク・ファッションのケイレブに導かれ、店のトイレに逃げ込むと、大きな鏡の裏に“秘密の扉”があった。それは地下通路へと繋がっていた・・・。

■出演キャスト他
タリア・ライダー
サイモン・レックス
ジェイコブ・エロルディ
アール・ケイヴ
ジェレミー・O・ハリス
アヨ・エデビリ
リッシュ・シャー
監督・撮影:ショーン・プライス・ウィリアムズ
脚本:ニック・ピンカートン
製作:クレイグ・ブッタ、アレックス・ココ、アレックス・ロス・ペリー
編集:ステファン・グレヴィッツ
プロダクション・デザイン:マデリン・サドウスキー
オリジナル音楽:ポール・グリムスタッド
サウンドデザイン:ディーン・ハーリー
2023年|アメリカ映画|英語|104分|16:9ビスタ|5.1ch|原題:The Sweet East|R-15+
提供:ニューセレクト|配給:アルバトロス・フィルム|© 2023 THE SWEET EAST PRODUCTIONS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
3月14日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、アップリンク吉祥寺ほか全国公開
<関連リンク先>
公式サイト:sweet-east.jp
公式X:@The_Sweet_East

【海外の映画祭での主要な実績】
第76回カンヌ国際映画祭 監督週間 正式出品
第67回BFI ロンドン映画祭 正式出品 第61回ニューヨーク映画祭 正式出品
第13回北京国際映画祭 フォワード・フューチャー賞 審査員特別賞 受賞
フォワード・フューチャー賞 女優賞 受賞(タリア・ライダー)
第46回デンバー映画祭 アメリカン・インディペンデント・アワード 正式出品
ライジング・スター賞 受賞(タリア・ライダー)
第19回ブカレスト国際映画祭 フェスティバル賞 最優秀脚本 賞受賞(ニック・ピンカートン)
第49回ドーヴィル映画祭 リベレーションズ賞・審査員賞 受賞
第50回ゲント国際映画祭 エクスプローラー・アワード スペシャル・メンション
第18回バイオグラフィルムフェスティバル 観客賞 受賞
第2回NOAMファエンツァ映画祭 ヤング観客賞 最優秀作品賞 受賞
第34回リュブリアナ国際映画祭 キノトリップ・ヤング審査員賞 受賞
第47回ヨーテボリ映画祭 正式出品
第57回カルロヴィヴァリ国際映画祭 正式出品
第25回ブエノスアイレス国際インディペンデント映画祭 正式出品
第71回メルボルン国際映画祭 正式出品
第34回パームスプリングス国際映画祭 正式出品
第47回サンパウロ国際映画祭 正式出品
第68回バリャドリッド国際映画祭 正式出品
第20回レイキャビク国際映画祭 正式出品.
第19回シネフェスト – ミスコルツ国際映画祭 正式出品
第11回アメリカーナ映画祭 正式出品
▼カンヌ国際映画祭2023より現地にて


※当記事は関係者の方からの情報提供の元、関係者の方の許可を得た上で掲載しております。
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