映画「消滅世界」(川村誠監督/主演:蒔田彩珠、栁俊太郎 他)2025年秋公開
今秋公開予定の邦画作品で、今から目が離せたい期待値と注目度が非常に高く、多くのファンからも関心が寄せられている映画「消滅世界」だが、主要キャストと川村監督による作品に対してのコメントが以下のとおり発表されており、このコメントからも監督とキャスト達の相互の強い絆と信頼関係が作品の完成と上映へ繋がっていることが良く分かる内容となっている。
<以下主要キャスト&監督のコメント一覧➀>
◆蒔田彩珠
この物語を、初めはSFと感じる人が殆どなのではないでしょうか。私自身も、ありえない世界、経験するはずもない気持ちをどう表現するか、壮大なファンタジーをリアルに演じるには、と難しさを感じていましたが、そんな心配は必要ありませんでした。どんどん物語に引き込まれ世界観が変わっていき、これは未来の現実?とまで考えてしまいそうになる自分が怖くなりました。
今、当たり前と思っている現実は作られたものであり、貫いているつもりの自己も危ういのではないか。脳内が刺激され、人生について深く考えさせられます。観てくださったみなさんの感想が楽しみな作品です。
◆川村誠 監督
観る者が彼女から目を離せなくなる、シーンを支配してしまうような引力―兼ねてより俳優としての蒔田さんの存在感と演技力に底知れないポテンシャルを感じていました。
等身大の二十代女性の自然体の中に、全ての村田作品の主人公から受け取れる「自らに刃を向けるような内省」を体現できる俳優。探し求めていたのはこの方だと、初対面で直感しました。
現場に入り、物語を深いところで理解しながら感じたままに演じるその姿からは、一種の”憑依力”のようなものを感じました。確かに雨音はそこに存在しました。
主人公のこの表情、この感情を描くために映画を撮ったのだ、と思える瞬間が幾度となく訪れました。非常に難しいこの役柄に挑んでくださった事に心から感謝しています。
撮影現場で自分が目の前で感じた「演技で心揺さぶられる感覚」―その衝撃と感動を、スクリーンで味わって頂ける日が今から待ち遠しいです。


<以下主要キャスト&監督のコメント一覧②>
◆栁俊太郎
初めて脚本を読んだのは5年半前でした。
当時の自分にとってこのようなテーマは現在ほど身近ではなかったので、読んだときに衝撃を受けたことを強く覚えております。
朔という人間は、ここで「人間」という言葉を使っていいのかどうなのか、といった疑問が浮かんでくる存在であり、優しくとても真面目な故に自分を壊していってしまうような、柔らかく儚い一面もあります。
撮影は短い期間でしたので、あっという間に終わってしまいました。
監督の演出は多くを語らずともしっかり寄り添っていただき、監督の頭の中の世界をみんなが共有していたように思います。主演の蒔田さんはとてもハードなシーンが多く大変だったと思いますが、演じている時の姿と、撮影の合間に2人で話している時のゆるりとした姿とのギャップが、プロフェッショナルであり印象的でした。
この作品は川村監督の持つ独特な色とリズムを存分に感じられる作品になっていると思います。
ぜひ劇場でご覧いただけたらと思います。
◆川村誠 監督
私たちの常識とはかけ離れ、それでいてもしかしたら有り得るかもしれない世界線で生きる朔という人物を、淡々と、そしてどこかミステリアスに演じていただける方を考えた時、真っ先に思い浮かんだのが柳さんでした。
企画立ち上げ当初からお声がけさせていただき制作が危ぶまれた時期も含め、長年本作に拘ってくださったことが、作品成立の大きな力となりました。
蒔田さん同様、柳さんの存在無くして本作の実現はあり得ませんでした。
撮影の頃には、役を完全に自分のものにして世界の同調圧力の中でグラデーションするように変容していく人間の内面を、極めてナチュラルに、そして静かな狂気をも感じさせる存在として見事に体現してくださり、作品のトーンを決定づけてくれました。
本気でこんなことを言っているのか、その瞳の奥で何を考えているのか─
そんな想像を掻き立てる柳さんの存在感と演技を、是非堪能していただきたいです。


また、新たに映画に出演するキャストの追加情報が解禁され、本年3月にTOHOシネマズ新宿で全世界最速上映イベントのあった大人気シリーズ「ガン二バルシーズン2」に出演の恒松祐里や「ノルウェイの森」やアカデミー賞国際長編映画賞を受賞した「ドライブ・マイ・カー」など消滅世界同様に小説が原作である作品に数多く出演している霧島れいかといった人気も兼ね備える実力派俳優陣が作品の骨格を固めており、これからの上映が今から早くも待ち遠しい。是非とも普段映画を観ない、興味がない方にも当作品が劇場で公開された暁(あかつき)には劇場へ足を運んで、監督渾身の今までみたことのない刺激的な映像体験、間違いなく五感を騒がす極上のエンターテインメント作品である映画「消滅世界」を味わい、とことん堪能して欲しい。
<以下追加発表された主要キャストのコメント一覧>
◆恒松祐里(親友・樹里 役)
人工授精で子供を産むことが定着化した世界。私が演じた樹里はこの世界の正常を体現する役どころでした。そして蒔田さんが演じた雨音の学生時代からの親友で、考え方の違いはあってもお互いを尊重し合う良い友人役でした。撮影中は“正常”とは何だろうと考える事が多かったです。人間は何だかんだ自分の中の感覚よりも世間的にそうだと思われている“正常”を正解と思ってしまう生き物だなぁと。
不思議な世界のお話しですが共感出来ると思います。公開をお楽しみに!
◆結木滉生(同級生・水内 役)
原作を読ませていただき、作品の世界観に強く引き込まれたのを覚えています。
同時にそう遠くない未来、このような世界になるのかもしれないなと少し恐怖に近い感覚も覚えました。
僕が演じた水内という役は恋愛対象が人ではなく2次元のキャラクターで、この世界に一番順応している役どころだと感じました。
僕自身とは凄くギャップのある役柄で何度も原作を読ませていただき、水内に寄り添えるよう努めました。
個人的に何の違和感も抱かずその世界に適応していく水内が実は一番「異常」なのかもしれないと思いながらも、水内にとっての「正常」を追い求めて撮影に臨みました。
色んな解釈ができる作品だと思います。是非、劇場でご覧いただきたいです。
◆富田健太郎(樹里の夫・水人 役)
命の生まれ方とは、どうあるべきなのか。
愛があってこそ始まる命なのか、それとも機械的に造られる人類存続のための命であるのか、水人は、人工授精で子孫を残すという思想に違和感を持っていない。
雨音という女性と出会い、自分の心の揺れ動きに気付いてしまう。
心の根の部分で、愛というものの疑いようのない事実に気付いてしまった人間でした。
現代社会にそぐわない自分の本心に悩み、どう決断したらいいのだろうか、という水人の葛藤を伝えることが出来たら良いな、と思いながら現場の日々を過ごさせていただきました。
◆清水尚弥(雨音の元夫・正信 役)
独特の世界観と表現の連続で映像になった時のイメージがなかなかつかなかったのもあって、完成した作品を観た時の驚きが大きかったです。
どこを切り取っても一枚の絵画になるような強い画が多いのも印象的でした。
素敵なキャスト、スタッフに囲まれて魅力的な作品に参加出来たことを嬉しく思います。
僕が演じた正信は本当にごく一般的な男性です。
理性と本能の狭間で揺れる繊細な一面も持ち合わせていて、作中では有数の可哀想なキャラクターだったんじゃないかなと思います。
◆松浦りょう(朔の彼女・深雪 役)
根付いた常識や当たり前は、本質的にはそう簡単に変えられるものではない。
けれど、ただ流れに身を任せて生きる事には違和感を覚える。
この作品は、今生きるこの世界に、様々な角度から多くの問いを投げかけていると感じました。
自分がこの物語の世界で生きるとしたらと考えた時に、彼女をとても愛おしく感じた事を覚えています。
私だけでも彼女に寄り添えたらと思いながら演じさせていただきました。
◆岩田奏(謎の少年 役)
エデンの少年役を演じさせていただきました、岩田奏です。脚本を初めて読んだ時は、さまざまな解釈ができて、今自分のいる世界の価値観を疑ってしまうようでした。衝撃的な展開や、普通なら出てこないようなキャラクターの発想や価値観に常識を揺らされました。僕の演じたエデンの少年は、特定の親には育てられておらず、エデンの「おかあさん」によってみんなで育てられた子供です。とても健気で普通の少年のようですが、エデンで育てられているので僕たちの世界とは全く違う価値観を持っていて、自分たちとは根本的な何かが違うんだとそう感じる役です。不思議な体験をして、いろいろなことを考えさせられる映画です。是非、劇場でご覧ください!
◆山中崇(医師 役)
漂白された真っ白な世界にあるのは、清潔さ。でもそれと引き換えに、そこはかとない「退屈さ」が漂っているものかもしれません。主人公の、黒子のように浮き出た小さな欲望を尊重したい。そう思いました。
◆眞島秀和(エデンの管理人 役)
脚本を読んだ時は描かれている世界に衝撃を受けましたが、現場で蒔田さんと柳さんが纏っている空気を感じた時に、自然と楽園の住人になれた気がします。
国際色豊かなスタッフ陣の川村組作品、ぜひご覧ください!
◆霧島れいか(雨音の母・雫 役)
脚本を読んだとき、違和感だらけで奇妙な世界のはずなのにどこか現実離れをしていないところもあり、リアルな不安と恐怖を感じ非常に引き込まれました。
雫は愛し合うということに疑問を持たない、普通の感覚を大切にする人で役と自分自身との距離は遠くに感じませんでした。しかし普通とは?母親とは?家族や愛とは一体なんなのだろうと全てのモノをひっくり返して一から見直してみたくなるような、今までにはない感覚を抱きながら役を演じたことは、初めての経験でなんとも不思議な感覚でした。

<各種公式SNS一覧>
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※当記事は関係者の方より情報提供いただき、関係者監修のもと、許可を得た上で掲載しております。

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